2017年11月17日金曜日

日本の朝食の歴史

一日三食のはじまり


今まで朝食はよくないということを書いてきましたが、今回は朝食の歴史を見てみましょう。


まずは狩猟・採集時代から見ていきましょう。




その時代の人間たちに「一日何食食べる」という概念はありません。


お腹が減れば狩りをし、果実や木の実を摘み、食事をしたらすぐ寝てしまうというような生活を送っていたのではないかと思われます。


動物も同じですね。


ここで重要なことは、食事というものは本来空腹を感じてからとろうとすることなのではないかということです。


このことから、空腹になってから狩猟・採集を始めるのが自然の摂理であり、人間の生理にかなっているのです。


空腹の肉食動物はもっとも危険だと言われ、お腹に食べ物が入って無いときの方が頭がスッキリし、体が軽くなるのも、「食事を見つけるために肉体が最も生産的な状態」になるからです。


力士の人たちも、朝食を食べずに朝起きてから激しい稽古を始めますし、元十種競技の日本チャンピオン「百獣の王」武井壮さんはラジオで、


『俺は食事の前はレストランに行く時でも、野生の動物のように獲物を捕まえる気持ちで全力で走っていく』

と言っていました。


動物や狩猟時代の人間は、空腹は食事を得る活動をするための合図だったのです。


空腹は、胃が空になった時よりも、血中の糖分が減った時になりますが、この時に狩猟活動を開始すると、肝臓と筋肉に蓄積されていたエネルギー(グリコーゲン)を使うことになります。


これらのエネルギーが減少すると次は脂肪を分解して遊離脂肪酸という物質に変わって血液中に入り、これをまた新たなエネルギーとして利用します。


このように空腹時に活動することによって脂肪が使われていきます。


人間は血糖値の上昇によって満腹感が得られるため、前述の肝臓と筋肉からグリコーゲン(ブトウ糖)が補給されている状態で獲物を手に入れて食べた際は、早く少ない量の食事で満腹感が得られます(血糖値の上昇によって満腹感が得られるため)ので過食も抑えられます。


私たちも生活の中で食べる暇がないほど忙しくてやっと食事をしたときは意外とたくさん食べることができません。


これは体の中で上記のような活動が行われていたためです。


つまり朝食抜きの生活を始めてこのシステムが体の中で行われるようになると、朝食を抜いたところでお腹が空きすぎるということは無いのです。


縄文時代の人間や動物は空腹を感じたら筋肉と肝臓、脂肪に蓄えられたエネルギーをうまく使いながら狩りをし、そこで得た獲物を効率よく体の中で吸収するので肥満になることは無いのです。


この活動を少なくとも百万年単位で私たちは続けてきたので、長い人類の歴史の中ではまだまだ歴史の浅い、「起きてすぐに食事をする」という生理に反した今の食生活を続けていると、人間の体に不具合が起きるのです。


これが、今の人間が食べすぎだという理由です。


「狩猟時代と今の人間を比べてアホか」と思う人もいるかもしれませんが、私たちと彼らの体の仕組みは解剖学的にも生理学的にも変わらないといわれています。


人間の身体構造の進化は想像よりはるかに遅いのです。




日本での朝食の始まり


日本も昔江戸時代、家康の頃からそれ以前の戦国時代までは公家たちも一日二食でした。


後醍醐天皇(在位1319~1338)の勅作【日中行事】には、


『朝の御膳は、牛の刻(午前十一時から午後一時)なり、申の刻(午後四時頃)に夕の御膳まゐる』


と記されています。


他にも様々な文献に一日二食(正午に近い朝食から夕食)と記されています。


当時の人間たちは今の人間たちよりも身長は低いですが、私も何度か博物館で見たことがあり、実家に兜があるのですが、戦国時代の鎧兜を見るととても大きいですし、とても重たいです。


今の人間より食べていなかったのに、今の人間より体格がよく、はるかに力があったということでしょう。


ただ、今のように汚染された食事ではなく、新鮮な海の幸、山の幸や、白米ではなく玄米を食べていたので、食事の質は高かったと思います。


しかし日本ではじめて食事がとられるようになったのは、鎌倉時代(1185~1333)



曹洞宗の開祖・道元が中国から帰えってきたときから朝がゆをとり始めたのがはじまりといわれています。



それから徐々に支配階級や僧侶たちの間に広まっていったようです。


朝食は最初はごく一部の人たちのみの慣習だったようですね。


江戸時代でも家康の頃はまだ二食でしたので、同じ江戸時代の中で豊かになるにつれて食生活がかわっていきました。


江戸時代初期に入ってからしばらくして武士階級も三食の食事をとり始めるようになり、この時昼食は「間食」と呼ばれていましたが、食事内容的には普通の一食と変わらなかったようで、それから当時の朝食(正午)が朝にずれ、夕食(四時頃)が夜へずれて間食が、昼食となり、一日三食がはじまりました。


それが町人にも普及しはじめ、徳川綱吉の元禄時代(1688~1704)には都市部で一日三食が習慣化していたようです。




その頃には当時の呼び名で江戸患い(今でいう脚気が流行しました。


政治が安定し、町人の暮らしも豊かになり、江戸の人間たちは贅をつくし朝から白米ばかり食べるようになり、ビタミンB1の不足で脚気になっていました。


ちなみにその当時にビタミンB1を豊富に含む蕎麦が流行して、脚気を予防していた人たちもいます。


江戸患いというぐらいですから、豊かではなかった地方で流行しなかったようで、当時から食べ過ぎによる贅沢病が存在していたようですね。


江戸時代でも家康の頃はまだ二食でしたので、同じ江戸時代の中で豊かになるにつれて食生活がかわっていきました。


次回は世界の朝食の歴史を見ていきたいと思います。



皆様の健康を願っています。









2017年11月15日水曜日

実際に私が朝食抜きの生活をするようになって

朝食を食べないで私の身体に起きた変化


これから私が朝食を抜いた時にどのような変化が自分の身体に起こったかを書いていきたいと思います。


私は格闘技をずっとやっていまして、特に十代の頃は「たくさん食べて、たくさん練習して体を大きくする」ということばかり考えていましたので、朝からかなりたくさんの量の食事をしていました。


それでも体重は思うように増えませんでした。


今考えれば食べ過ぎも病気になった理由の一つだと思うので反省しています。


朝食を抜いてからの最初の一週間は空腹感と、毎日朝食を「体を大きくするため」に食べていたのでそれが無いことによる違和感がなかなかありました。


二週間もすると朝の空腹感は無くなっており、朝食後に毎回感じていた体の重さはすっかりなくなり、頭も朝からスッキリするようになりました。

https://ameblo.jp/kawakyo3/entry-12283236784.html



さらにこちらの記事でも述べたように、朝食の時間は排泄の時間です。


朝、尿を足しに行く回数が増え、排便の回数も午前中だけで二回は最低でも出るようになりりました。多い時では三回も出ます笑


体の中に便がたくさんたまっていない状態で過ごす午前中はたまらなく気持ちいいですね。


私が最も驚いた私の体の変化は、今まで体を大きくしようよと思っていくら食べても体重が増加することがなかったのに、朝食を食べないようになってから体重が増えるようになりました。


朝食を取ることを止めた肥満体型の私の友人たちは、体重が減りました。
余分に取っていたカロリーが減ったのでこれは当たり前ですね。


これは私にとって、とても大きな変化であり、自分の体で実験することの楽しさに目覚めた瞬間でした。





朝食を食べなくなったことで腸に休む時間が出来て、本来の腸の生理機能を取り戻し、栄養を吸収する効率が上がった事を感じました。その為、満腹を感じるのも早くなり、前より食べる一食当たりの量が減りました。


食べたらしっかりその栄養を吸収するようになったので、体重が増え過ぎないように気をつけるようにもなりました。


一食食べる回数が減り、夕食もあまり食べすぎないようにしているので、食事をする時間を前よりも大切にするようになりました。


もちろんの事、持病の潰瘍性大腸炎の症状もよくなりました。


腸の病気なので、食べる量が減り、排便の回数が増えたことによって、腸の中での便の滞留時間が短くなり、炎症時は食べたら食べた分だけ血便で出ていたのですが、そもそも腸の中にある便の量が減ったことによりトイレに行く回数も減り、消化にかけていた時間も治癒の時間に費やされたことにより、炎症が起こらなくなりました。


腸内に宿便がたまり、それが腐敗することにより様々な病気を引き起こす原因となります。


しっかり朝は排便をしましょう。


さらに、朝の時間に余裕が増えました。


私はその時間を語学や、健康についての勉強の時間にあてています。


朝食を抜いたことにより私の体に起こった変化をまとめると、


1.二、三週間後には体が軽くなり、頭がスッキリするようになった。


2.午前中の排尿、排便の回数が増えた。

3.いままで増えなかった体重が、腸の機能が回復したことにより増えるようになった。
(肥満気味の友人が試した場合は体重が減少した)

4.持病の症状が軽くなり、症状が出なくなった。



たった朝食を抜いただけでこれだけの効果が私にはありました。






朝食が便意を催させるのか?


朝食を毎日とっている方の中には、「毎朝朝食を食べないと便意を催さない」という意見もあると思います。

朝食をとらないようになると、空腹時にモチリンという腸を動かすホルモンが分泌されるようになり、それが腸を収縮させ、便が出やすくなります。


これも朝食を食べ無くなってから排便の回数が増える理由の一つです。


こちらの記事でも述べたように、朝食の代わりに朝起きたら水を飲むようにしましょう。


この「朝起きたら水を飲む」という行為が、朝食によって催される便意と同じ効果になります。


もしこのブログを読んでいる方で慢性的に腸の調子が悪かったり、朝にダルさを感じている方で興味のある方は、一度ぜひ朝食抜きの生活を最低でも一ヶ月は続けて見ていただきたいと思います。


自分の体の変化に驚くと思います。


何にも費用をかけずにできますし、むしろ朝食にかけていた食費が抑えられるので節約にもなります。


最近では、色々な芸能人、著名人の方も一日二食、もしくは一食にされている方たちが増えていますね。


最後にちょっとした雑学をお話ししたいと思います。




食べてすぐに寝ると牛になる?


一度は「食後にすぐ寝ると牛になる」という言葉を聞いたことがあると思いますが、
もう一つ「腹が減っては戦はできぬ」ということわざも存在します。


この二つは人間の生理に則って考えてみるとおかしいです。


東京大学医学部卒業であり、労働科学研究所元所長の予防医学の第一人者である小山内(おさない)博さんはこの二つの言葉が生まれた背景についてこう述べています。


『昔は税金の一種に「庸」という制度があり、役所のためにタダで働けという労役が課せられた。払う側は自分のために働くわけではないから、ばかばかしくなり、この時に「腹が減っては戦はできぬ 」と言って食べ物を要求した。 そして国が食べさせるから働けといって食べさせると、今度は食後は眠くなるからと横になって寝ようとする。それでは働かせようと思って食べさせたのに寝てしまわれては困るので、「食べてすぐ寝ると牛になる」といって脅して働かせようとした。』

つまり、「食べてすぐ寝ると牛になる 」というのは支配者側の言葉であり、「腹が減っては戦はできぬ」というのは支配者でない側の言い分です。


しかしこの二つのことわざは今に至るまでそれがあたかも正しい事のように使われています。


「親が死んでも食休み」という「たとえ親が死んでも食休みは必要だ」という意味のことわざがありますが、この言葉が一番人間の生理機能的には正しい言葉です。


食休みは食物を消化するうえでとても大切な事なのに、「食べてすぐに寝ると牛になる」では、食休みがまるで悪い事のようです。


このことからも、調べてみると言葉の由来と現在使われている意味とは間違った意味で伝えられてきている言葉がたくさんあることがわかります。


食後にすぐに運動するのは体の消化活動を邪魔にすることになるので、出来るだけ食後は食休みをし、どうしても肉体労働などの仕事後に動かなければならない仕事をしている方は、食べ過ぎないようにしましょう。



皆様の健康を願っています。






















2017年11月13日月曜日

朝食抜きの実行

少しずつ朝食を減らしていく


これまでの記事を読んでいただいて「朝食抜き」に興味をもつ、もしくは試してみたいと思われた方もいるかもしれませんので、実践していただく際に行っていただきたいことを書いていきたいと思います。


長い間ずーっと朝食を食べてきた人にとっては「朝食抜き」は最初は少し辛いかもしれません。

かく言う私も昔はガッツリと朝食を食べていましたが、旅行などどうしても付き合いで食べなければならない時以外は、もう3年以上朝食を食べない生活を続けています。


私は「朝食抜き」を実践するにあたりいきなり食べるのを止めてしまいましたが、どうしても最初から「全く食べないのは…」と躊躇してしまう方は普段食べてる朝食の量を半分にするか、おかゆ等の消化の良いものを少しだけ食べるようにしてみてください。


それでも本来朝食を食べることは身体の生理に反することですので、最終的には食べないようにすることをゴールとしていただきたいです。


朝食を食べなくなったら、朝起きたらまずはコップ1杯~1杯半の水を飲むようにしましょう。それも生水です。
理由を説明しますね。




意識して水を飲む理由





まず水を朝飲むべき理由ですが、人間の身体は老人で58%、大人で65%、小児で70%、生まれたばかりの幼児で90%が水分です。


身体の半分以上は水分で構成されているので水は身体にとってとても重要な役割を果たしています。


人間の身体には60兆個の細胞があると言われています。それぞれが栄養を取り入れ、老廃物を排出して新陳代謝を繰り返しています。


その細胞のたんぱく質を包んでうまく機能させているのが水です。


一つ一つのたんぱく質にはたくさんの水が必要で、体内の水分が不足すると細胞の新陳代謝が完全に行われなくなります。


人間は食べ物がなくても自分の身体から栄養を作り出し数週間程度は生きていけるのですが、水がないと5日と持ちません。


細胞が動かないと話にならないですからね。


水とはまさに命の水です。



一日二リットルの水を飲むようにしましょう



一日二リットルの水を飲みましょう」というのは多くの人が聞いたことがあると思います。


それはなぜか?理由もしっかりあるので数字で見ていきましょう。


人間は1日に約2500mlの水分を体外に排出すると言われています。


内訳が、吐く息に600ml、皮膚からの蒸発で500ml、尿で1300ml、糞便に100mlの合計で2500mlです。


私たちがする食事の中に約500mlの水分が含まれていると言われているので、残りの二リットルの水分の補給が必要と言われている理由です。



なぜ生水がいいのか?



生水の飲用は全身の新陳代謝をよくし、若返り効果があります。
逆に生水をあまり飲まない人は老化が早まります。


当たり前ですよね、先ほど述べたように細胞は十分な水分が満たされていることによって新陳代謝をして細胞を入れ替えているのですから。


お年寄りの方も水を飲むことによって老化を遅らせられます。


そして、なぜ生水でなければならないのかですが、生水には酸素、炭素、塩分、カルシウム、炭酸カルシウム、その他ミネラルなどの無機質が豊富に含まれています。


よく生水を飲むのを水道水の水の質を心配して煮沸してから飲む人がいますが、酸素が飛んでしまい、その他の無機質も減少してしまうので生水と比べると四分の一から五分の一まで落ちると言われています。



もちろん水道水は塩素の心配もあり、そのまま飲むのは特に都市部に住む人達にはお勧めできません。
私は浄水器を使って飲んでいます。そこにお金をかけられないと思う方もいるかと思いますが、健康への投資と思えば安いものです。


身体の半分以上が水でできているので、補給する水の質も考えるべきですよね。




生水の効果



日本では明治以降、「生水は有害な物質が入っているので危険」という考え方広まっていて、先ほど述べたように煮沸して飲まれる方が多いと思います。


生水には炎症を予防したり、結石を溶かす働きもあるようで、疫痢や下痢が治ったというケースもあるようです。


魚を飼うにしても煮沸し水を使うのでは早く死んでしまい、植物への水やりでも早く枯れてしまうようです(両方とも浄水した水道水の話です)





水を飲むタイミングと飲み方



まずは朝に一杯、各食前にコップ一杯、入浴後または寝る前に一~二杯チビチビと飲むことです。


チビチビと飲むのが大事です!!
がぶ飲みは胃に負担がかかるので特に朝はよくないです。


朝は時間が無いのでがぶ飲みしたくなる気持ちはわかります。しかし朝食を食べ無くなればその分の時間が出来るので、その時間をゆっくり新聞やニュース番組、勉強などの時間に割いてその間に水をチビチビと飲んだら優雅な朝のひと時を楽しめると思います。




朝から水を飲み始めると、血液の流れはよくなり、排尿を促し、排便もよくしてくれます。便秘の人や、胃腸に慢性的に病気がある人は、これだけで改善されます。排尿をよくするようになるので、むくみもなくなり体の中の毒もよく排出されるようになります。
体への負担が軽くなるうえに、自然治癒力の効果も上がります。


特に下痢の時には体が毒物を体の外に排出しようとして水分を多く排出するので、脱水症状を予防し、水を飲んでその排出作用を助けるためにも水を飲むことが大事になってきます。


ただの生水が実はどんな薬よりも効果があるのかもしれません。





皆様の健康を願っています。




















2017年11月11日土曜日

朝食とダイエット

朝食を食べないで栄養は大丈夫なのか?


ここを考えられる方がたくさんいるかと思いますが、現代の人間は食べすぎです。


「朝食を食べないとブドウ糖が足りず、脳が働かない」
と考える方がたくさんいると思います。


今日はこのことについてお話ししたいと思います。
そして私が大好きなテーマでもあります。


脳のエネルギー源はブトウ糖が中心になります。
そして脳には糖の貯蔵が出来ません。


そのため脳への糖の供給は血液中にある糖(グルコース)からになります。
つまり常に使い続けてる脳にとっては、血液中に常に一定量の糖が保たれてないと困ります。


食後4~5時間してから血液中の糖は下がり始めますので、朝起きてからは血糖値が低いわけです。


そこで朝起きてからは朝食を取って血液に糖を補給しなければならないと言われていますが、そこを心配する必要はありません。
そしてここで食べてしまっては人類が飢餓の時代から受け継いできた能力を使わないことになってしまいます。


身体は糖が不足すると、普段の食事の中で栄養の貯金として肝臓と筋肉に蓄えられていたグリコーゲンが必要な量に応じて分解され、グルコース(糖)となり、これが血液中に入り不足した分の糖を補い再び血糖値を一定の量に保ちます。


飢餓などの緊急時には、筋肉中のたんぱく質をアミノ酸に分解し(アミノ酸に分解しないとエネルギー源として吸収できないため)、それが肝臓に運ばれてブドウ糖をつくり、血液に補給します(この働きを糖新生といいます)


さらに長時間糖分を取らないと、脳は今までエネルギー源をブドウ糖としていましたが、かわりにケトン体(体内の糖分が尽きた時に脂肪を分解してできる物質)を糖のかわりのエネルギー源として使うシステム回路にかわります。


これは飢餓の時に生き残るための人間に備わっているサバイバルモードです。

簡単に言うと、どうしても外から栄養を補給できないときは、自分の身体を食べて生き延びようとするわけです。

海や山で遭難した人が何日も少しの食料と水だけで過ごしたという話はこのシステムのお陰です。


こうして蓄えた脂肪を効率よく脳と身体のエネルギー源にすることで、肥満防止にもなります。


人類は何十万年に渡って飢餓と戦ってきました。
今のように好きな時に好きなだけ食べられるという状況はここ60年程度です。


飢えは、つい最近まで身近に存在していたということです。


飢餓に備えて出来ている人間の身体なのに、過食をすることで様々な病気を引き起こすのです



朝食を食べると太りやすい



運動もせず、昼・夕食を十分に食べている人が朝食を食べると太ります。


それは過食となり、心臓病、糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化などの生活習慣病と言われている病気を引き起こす可能性が高くなります。


朝食をとることは現代人の肥満の原因の大きな理由の一つです。


こちらの記事で述べたように、朝は夜食べた分のエネルギーが身体に満タンに蓄えられています。そこで朝食をとることによって余分なエネルギーが身体に入り、便秘やむくみ、そして余分な栄養はすべて脂肪として蓄えられますので、どんどん太っていきます。


数か月後に戦争や災害が起こるのを予想出来るなら、その時は逃げるために走れる範囲で太っておいた方が生き残れる可能性が高くなると思います笑



朝食を食べることによる排泄作用への影響




朝食を食べることは、排泄作用にも影響を与えます。


朝は解毒の時間であると同時に排泄の時間でもあります。
前夜に食べた夕食は睡眠中に消化され、未消化のカスは大腸の中の腸内細菌の働きにより分解されて、糞便へと変わります。


朝はその便を出す時間でもあるのですが、このタイミングで朝食を食べてしまうと身体は消化吸収を優先してしまうので、食後に排便をしても腸の排泄作用は十分に働かずに残った便は宿便(排出されずに腸の中にたまっている大便)となって腸の中に残ってしまいます。


朝の空腹時には身体はホルモンを分泌して、腸を収縮させて便を排出する仕組みになっています。


朝は何も食べずにしっかり排便に集中しましょう。
そして、スッキリして通勤・通学をしましょう。



一日二食だった人が三食になった時のケース




独身時代は忙しくて朝食を食べなかった人が、結婚して朝食を食べるようになってから調子が悪くなるという話もあるそうです。


今までは午前中は胃に食べ物がなく頭もスッキリしていたのに、朝食を食べるようになってから胃が重くなり、頭がぼんやりし、太ってしまうケースがよくあります。


特に長い間朝食を食べなかった人が急に朝食を食べるようになってしまうと、身体は拒絶反応を起こします。


肉体労働が中心だった昔に比べ、労働形態がはるかに変化し圧倒的に運動量が少なくなり、食べ物も栄養のあるものがすぐに手に入る現代では、エクササイズやスポーツ等の運動する時間を増やし、食事の量と質を考えて食事を取らなければ簡単に太ってしまいます。


これからの世の中はますます便利になってさらに身体を動かす時間は減っていくでしょう。

便利になって使えるようになった時間を、意識的に身体を動かす時間に費やしていきたいですね。


たくさん述べてきたように、朝食を抜くことは身体にとってとても良い事です(本来はそれが自然です)


そして何よりも朝食を抜くことにより体重が本来の適正体重に戻ります。


どういうことかというと、太っていた人は体重が落ち、痩せすぎていた人は体重が増えます。これは試していただいたらわかります。



次は朝食を抜いた代わりに何をするのがいいのか書きたいと思います。




皆様の健康を願っています。

























2017年11月9日木曜日

朝食は身体に良いのか?2

食べ物を取ると身体の中で何が起こるのか


前回の記事からの続きです。


まず食べ物を食べて胃の中に食物が入った瞬間から、全ての内臓は消化吸収作業を始めます。消化吸収は何よりも優先されますし、身体が行う活動の中で最も大変な作業だといわれています。


それだけ「食べる」という行為は身体の中で特別な事なのです。


当たり前です。昔は好きな時に好きなだけ食べられなかったのですからそりゃ全エネルギーを生き残るための栄養の吸収に注ぎますよね笑


話は戻って体の中で何が起こるのかというと、ということを説明する前にもう一つだけ話しておきたいことがあります。


自律神経についてです。これは簡単に説明すると自分の意志とは関係なく内蔵の動きをコントロールしている神経です。


この中に、聞いたことがあると思いますが交感神経副交感神経というものがあります。




交感神経とは日常生活を行う為に働く神経で、副交感神経とは身体を休めるときに働く神経です。


交感神経が働くときには、心臓の鼓動を速めて血管は収縮して血圧は上がり、瞳孔が開き筋肉は緊張して動きやすくなり、心身が活動モードに入ります。


僕はこれを格闘技の試合前は特に感じますね。


副交感神経が働くと、逆に心臓の動きはゆっくりになり血圧は下がって瞳孔は小さくなり、休養モードに入ります。


基本的な身体のリズムとして、日中は活動するために交感神経が働き、夜間は休養のために副交感神経が働くのです。


食事を取った時にもこの副交感神経が働くのです。

食後は眠くなりますよね?
これは副交感神経が消化器官の活動を支えるためにそれに必要なホルモン、胃酸やたんぱく質を分解する酵素であるペプシンを分泌し、食べたものを分解して、消化吸収ができる物質にしていきます。さらには筋肉を弛緩させて身体はだるくなります。


だから夕食を食べて寝ることはとても理にかなっているのです。


ここで朝食を取るとどうなるのか?


朝、その一日を活動する為に交感神経が働くのに、朝食を取ることによって副交感神経を働かせてしまうという身体の中で相反することを起こしてしまうのです。


しかし朝は活動の為に交感神経の方が勝って働きます。

そうなることによって食べ物は身体の中でうまく消化されず、内臓にとても負担をかけてしまいます。


そんなことを毎日続けていたら、徐々に胃を始め消化器官はダメージを受け、やがてそれが胃潰瘍や胃ガン、その他消化器官の病気を引き起こすリスクが高まります。


さらに日常生活でのシチュエーションを話しますと


朝起きて朝食を食べて駅まで歩いていき、駅の階段を走って満員電車にもまれる。
これは十分な運動です。


食後は安静にしている場合は血液が胃腸に集まり消化に集中するのですが、胃腸に食べ物が入った状態で上記のように身体を動かしてしまうと血液は筋肉に集中してしまい、消化に使うべく血液が胃に十分に送られなくなり、胃腸やその他消化器官の内臓すべてが本来必要な量の3割血液が足りない状態で消火活動を行わなくてはならないので内臓にもの凄く負担がかかります。


さらに通勤が終わって会社に到着してからは仕事をこなさなくてはなりません。


ここで仕事中にストレスを受けてしまったら最悪です。


ストレスを受けると心臓の働きが強まり、交感神経が活発になるようなホルモンが分泌されるそうで、つまり血管を収縮させて血圧をあげ、さらに頭にまで血が上り筋肉は硬直し、また消化吸収の作業中だった胃や腸からは消化に必要な量の血液が十分に行き届かなくなります。


その結果、胃粘膜を守るための粘液が胃壁から十分に分泌されなくなってしまい、先ほど述べた胃酸等の消化するための分泌物が、自分の胃壁を攻撃してしまいます。


そうなることで胃は出血し、これが胃潰瘍となります。
ストレスがかかる事が多い人に胃潰瘍が多いのもこのような経緯があるからです。



昼食の時はどうでしょうか?


もちろん昼食の後も眠くなります。


これは皆さん経験があるかと思います。私も学生だった時からこの時間は睡魔との闘いでした。

もちろんたまに寝てしまうこともありました( ´∀` )


お昼後の午後1~4時頃は仕事でのミスや建設現場での事故、交通事故も増加傾向にあるようです。





食後の時間帯は夜の時間帯と比べて事故率が上がっていますね。


最近ではNIKEやGoogle、Yahoo等の海外の大手企業を中心に、少しずつ昼寝の時間を取り入れているところがあるそうですね。これは人間の習性を分かった上で作業を効率化させるために行われていると思います。


それでもさすがに昼食が無いとキツイと思います。


働いてる方、特に午後に大事な仕事や自動車の運転が控えてる場合等は昼食は食べ過ぎないようにし、あまり消化に負担をかけない食べ物をおすすめします。


朝食も食べずに働いて、昼食をたくさん食べたくなってしまうと思いますが、食べ過ぎないようにしましょう。


午後適度にお腹が満たされ眠気が少ないと仕事ははかどると思いますよ。


食べ物が身体の中に入ることによって私たちの身体の中でどのようなことが起こっているのかということがわかっていただけたのと同時に、人間の身体は見えないところでもの凄く頑張ってくれているということも知っていただけたと思います。


身体は死ぬまで一生共に歩んでいくパートナーであるので、できるだけいたわって共存していきましょう。



皆様の健康を願っています。















2017年11月8日水曜日

朝食は本当にからだに良いのか?

あなたは朝食を毎朝食べていますか?


私はもう3年間朝食を食べていません。


なぜか?
それをこれから話していきたいと思います。


今の忙しい現代では朝食を食べている人がどのくらいいるのでしょか?


【厚生労働省 平成27年「国民健康・栄養調査」の結果】


これを見てもらえればわかるのですが、男女共に働き盛りの20~30代の人は欠食率が高いですね。


これは「朝食がからだに良い」と思われている現代社会ではあまり良い傾向ではないと思います。


でも私はそうは思いません。


夜遅く仕事から疲れて帰って来て、「楽しみが夕食」という方は少なくないと思います。
ましてやスポーツをしていたり趣味で身体を動かしている人なんてなおさらですよね。


私もそうです。
ついつい食べ過ぎてしまうこともありますよね。



それで次の日朝起きてまだ夕食がお腹に残っている感じがするのに「朝食は身体に良いから」と思ってそんな時でも無理に朝食を詰め込んでる人はいませんか?



まずは寝ているときに身体の中で何が起きているのでしょうか?




人は一日の活動の中で、乳酸や尿素、細菌の死骸、食物中に含まれる有害物質等の毒素・老廃物が生じます。


夜寝ている脳・筋肉活動の低下している間に血液は全身をめぐって疲労を取り除き、各臓器を修復し人間の身体全体を掃除しています。


このことから睡眠がいかに大事か、そして人間の身体のシステムに驚かされます。


掃除が就寝中に行われた事によって朝起きた時の血液中には上記で述べたような毒素・老廃物が血液の中に溶けだしています。


そしてこれらを朝起きてから活動し始めた腎臓がろ過し、尿中に排泄し始めます。
しかしそのろ過活動は午前中いっぱいかかってしまうそうです。   


つまり、午前中は就寝中に身体を大掃除して集めたごみを回収し、破棄する時間なのです。

ここで朝食を取ってしまうことにより身体は消化・吸収の方にエネルギーを使ってしまい、腎臓系をコントロールする神経の働きが悪くなってしまい、腎臓の活動が鈍くなり毒素の排泄作業が邪魔されて解毒の処理が十分に行われなく、処理しきれなかった毒素・老廃物は身体の中に残ってしまいます。


朝食を食べることにより、毎日身体の中に少しずつ毒が溜まっていきます。
これ、想像してみるととても怖くないですか?


それを続けているとどうなるのか?


もちろん体の中に毒素が蓄積されていき、様々な症状が出てきます。
主に各内蔵機能の低下、つまり身体のどこに不調が出てもおかしくないし、どこに症状が出るかはその人次第です。


当たり前ですよね?
身体全体を行き来している血液に毒素が残っているわけですから。


そんな状態を長く続けていることによって起きるとされている病気が、関節リウマチです。  


現代医学では、私が発症した潰瘍性大腸炎という病気と同じで自己免疫疾患の一つと考えられています。


しかし本来はリウマチとは「流魔」つまり、血中の毒素・老廃物が関節・筋肉等の運動器官にとどまることにより、痛みが出る病気だとされています。

 
それを引き起こす一つの原因が、先ほど述べたように朝食を食べることにより午前中に腎臓が血中の毒素を処理する働きを妨げてしまうことです。
特に無理な姿勢で一日中作業する農家の方には多いようです。


農作業をされる方たちは肉体労働なので、朝に栄養補給の目的で朝食を取られる方が多いようです。


しかし、長年慢性のリウマチで悩まれていた方が朝食を抜いたことにより、正座ができないほど酷かったリウマチによる関節痛から解放されたというケースがあるそうです。


たくさんの方が朝食を抜いたことによりリウマチの症状の軽減、完治についてブログを書かれているので、今リウマチで悩んでいる方や、興味がある方は検索してみることをお勧めします。


私は格闘技をやっていて蹴り技が得意なので、リウマチになって蹴れなくなったら困るので気を付けます。



次は上記で少し述べた朝食=栄養補給ということについて述べたいと思います。




朝食を摂取するのが身体に良くないのを述べましたが、これをいうと「朝食を食べないことによってエネルギー源のブトウ糖が断たれ、血中のブドウ糖濃度が低下し身体からエネルギーが無くなり、頭や身体が働くなる」という意見が聞こえてくると思います。


これは朝食を重視する人たちの中で最も多い意見だと思います。


人間が食事をしてから消化吸収し、それが栄養素として血液や各組織に行き渡るのに、腹持ちのいい(つまり消化に悪い)ごはんのような糖質で4~5時間かかるそうです。

だからと言って吸収の速い菓子パンや甘いものを取ってカロリー過多で肥満になったり、他にもたくさんの問題を引き起こします。


これについてはまた別の機会にガッツリ書きますので( ̄ー ̄)ニヤリ


脂肪タンパク質はさらに時間がかかるそうです。



ということは?



朝食を取ったところで午前中のエネルギーとして働かないうえに、病気を引き起こす可能性が高く、朝食を食べないことで腎臓は午前中解毒に集中でき、夕食で蓄えられたエネルギーを効率よく朝の活動に使えるということです!!


夕食を食べた場合は、朝はもう活動する準備が出来ているのです。
ここで朝食を食べることは過食になります。


今の人間はみな食べすぎです。



ここに気づくことが私は健康への第一歩だと思います。

私は学生の頃からたくさん身体を動かしてきたのもあり、普通の人よりもかなりの量を食べてきました。


それでも太らなかったので大丈夫だと思っていましたが、病気になってたくさんの事に気づき、いかに自分が食べ過ぎていたか反省しました。



皆様の健康を願っています。












2017年10月31日火曜日

自己紹介です。


はじめに


はじめまして
カズといいます。


プロの格闘家として活動していましたが4年前に潰瘍性(かいようせい)大腸炎という難病を医師に診断され、その医師には当たり前のごとく「格闘技の活動はもう出来ない」と言われました。


さらに、「薬は一生飲みなければならない」とも言われました。


そこで自分で治すことを決めて、食事や身体、色々な健康法等を勉強して自分で調べたことを自分の身体で実験していきました。


今では薬を飲まずに血便もでなくなり、生活を行えるようになりました。


世間の常識で考えられていることが余りにも身体によくないのかということにも気づき、これからたくさんの常識と反対の事を書いていきま すが、頭の中から一度常識を取り除いて読んでいただき、それからよく考えていただければと思います。

自分が調べて実践してきたことが、自分と同じ病気や他の病気で苦しんでる人の役に少しでも立てればと思いこのブログを始めました。

詳しいプロフィールはこちらになります。
http://byoukitoiunano.blogspot.jp/p/blog-page.html


健康についての知識を学び実践する楽しさをぜひ共有しましょう。