2017年11月11日土曜日

朝食とダイエット

朝食を食べないで栄養は大丈夫なのか?


ここを考えられる方がたくさんいるかと思いますが、現代の人間は食べすぎです。


「朝食を食べないとブドウ糖が足りず、脳が働かない」
と考える方がたくさんいると思います。


今日はこのことについてお話ししたいと思います。
そして私が大好きなテーマでもあります。


脳のエネルギー源はブトウ糖が中心になります。
そして脳には糖の貯蔵が出来ません。


そのため脳への糖の供給は血液中にある糖(グルコース)からになります。
つまり常に使い続けてる脳にとっては、血液中に常に一定量の糖が保たれてないと困ります。


食後4~5時間してから血液中の糖は下がり始めますので、朝起きてからは血糖値が低いわけです。


そこで朝起きてからは朝食を取って血液に糖を補給しなければならないと言われていますが、そこを心配する必要はありません。
そしてここで食べてしまっては人類が飢餓の時代から受け継いできた能力を使わないことになってしまいます。


身体は糖が不足すると、普段の食事の中で栄養の貯金として肝臓と筋肉に蓄えられていたグリコーゲンが必要な量に応じて分解され、グルコース(糖)となり、これが血液中に入り不足した分の糖を補い再び血糖値を一定の量に保ちます。


飢餓などの緊急時には、筋肉中のたんぱく質をアミノ酸に分解し(アミノ酸に分解しないとエネルギー源として吸収できないため)、それが肝臓に運ばれてブドウ糖をつくり、血液に補給します(この働きを糖新生といいます)


さらに長時間糖分を取らないと、脳は今までエネルギー源をブドウ糖としていましたが、かわりにケトン体(体内の糖分が尽きた時に脂肪を分解してできる物質)を糖のかわりのエネルギー源として使うシステム回路にかわります。


これは飢餓の時に生き残るための人間に備わっているサバイバルモードです。

簡単に言うと、どうしても外から栄養を補給できないときは、自分の身体を食べて生き延びようとするわけです。

海や山で遭難した人が何日も少しの食料と水だけで過ごしたという話はこのシステムのお陰です。


こうして蓄えた脂肪を効率よく脳と身体のエネルギー源にすることで、肥満防止にもなります。


人類は何十万年に渡って飢餓と戦ってきました。
今のように好きな時に好きなだけ食べられるという状況はここ60年程度です。


飢えは、つい最近まで身近に存在していたということです。


飢餓に備えて出来ている人間の身体なのに、過食をすることで様々な病気を引き起こすのです



朝食を食べると太りやすい



運動もせず、昼・夕食を十分に食べている人が朝食を食べると太ります。


それは過食となり、心臓病、糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化などの生活習慣病と言われている病気を引き起こす可能性が高くなります。


朝食をとることは現代人の肥満の原因の大きな理由の一つです。


こちらの記事で述べたように、朝は夜食べた分のエネルギーが身体に満タンに蓄えられています。そこで朝食をとることによって余分なエネルギーが身体に入り、便秘やむくみ、そして余分な栄養はすべて脂肪として蓄えられますので、どんどん太っていきます。


数か月後に戦争や災害が起こるのを予想出来るなら、その時は逃げるために走れる範囲で太っておいた方が生き残れる可能性が高くなると思います笑



朝食を食べることによる排泄作用への影響




朝食を食べることは、排泄作用にも影響を与えます。


朝は解毒の時間であると同時に排泄の時間でもあります。
前夜に食べた夕食は睡眠中に消化され、未消化のカスは大腸の中の腸内細菌の働きにより分解されて、糞便へと変わります。


朝はその便を出す時間でもあるのですが、このタイミングで朝食を食べてしまうと身体は消化吸収を優先してしまうので、食後に排便をしても腸の排泄作用は十分に働かずに残った便は宿便(排出されずに腸の中にたまっている大便)となって腸の中に残ってしまいます。


朝の空腹時には身体はホルモンを分泌して、腸を収縮させて便を排出する仕組みになっています。


朝は何も食べずにしっかり排便に集中しましょう。
そして、スッキリして通勤・通学をしましょう。



一日二食だった人が三食になった時のケース




独身時代は忙しくて朝食を食べなかった人が、結婚して朝食を食べるようになってから調子が悪くなるという話もあるそうです。


今までは午前中は胃に食べ物がなく頭もスッキリしていたのに、朝食を食べるようになってから胃が重くなり、頭がぼんやりし、太ってしまうケースがよくあります。


特に長い間朝食を食べなかった人が急に朝食を食べるようになってしまうと、身体は拒絶反応を起こします。


肉体労働が中心だった昔に比べ、労働形態がはるかに変化し圧倒的に運動量が少なくなり、食べ物も栄養のあるものがすぐに手に入る現代では、エクササイズやスポーツ等の運動する時間を増やし、食事の量と質を考えて食事を取らなければ簡単に太ってしまいます。


これからの世の中はますます便利になってさらに身体を動かす時間は減っていくでしょう。

便利になって使えるようになった時間を、意識的に身体を動かす時間に費やしていきたいですね。


たくさん述べてきたように、朝食を抜くことは身体にとってとても良い事です(本来はそれが自然です)


そして何よりも朝食を抜くことにより体重が本来の適正体重に戻ります。


どういうことかというと、太っていた人は体重が落ち、痩せすぎていた人は体重が増えます。これは試していただいたらわかります。



次は朝食を抜いた代わりに何をするのがいいのか書きたいと思います。




皆様の健康を願っています。

























0 件のコメント:

コメントを投稿