2017年11月9日木曜日

朝食は身体に良いのか?2

食べ物を取ると身体の中で何が起こるのか


前回の記事からの続きです。


まず食べ物を食べて胃の中に食物が入った瞬間から、全ての内臓は消化吸収作業を始めます。消化吸収は何よりも優先されますし、身体が行う活動の中で最も大変な作業だといわれています。


それだけ「食べる」という行為は身体の中で特別な事なのです。


当たり前です。昔は好きな時に好きなだけ食べられなかったのですからそりゃ全エネルギーを生き残るための栄養の吸収に注ぎますよね笑


話は戻って体の中で何が起こるのかというと、ということを説明する前にもう一つだけ話しておきたいことがあります。


自律神経についてです。これは簡単に説明すると自分の意志とは関係なく内蔵の動きをコントロールしている神経です。


この中に、聞いたことがあると思いますが交感神経副交感神経というものがあります。




交感神経とは日常生活を行う為に働く神経で、副交感神経とは身体を休めるときに働く神経です。


交感神経が働くときには、心臓の鼓動を速めて血管は収縮して血圧は上がり、瞳孔が開き筋肉は緊張して動きやすくなり、心身が活動モードに入ります。


僕はこれを格闘技の試合前は特に感じますね。


副交感神経が働くと、逆に心臓の動きはゆっくりになり血圧は下がって瞳孔は小さくなり、休養モードに入ります。


基本的な身体のリズムとして、日中は活動するために交感神経が働き、夜間は休養のために副交感神経が働くのです。


食事を取った時にもこの副交感神経が働くのです。

食後は眠くなりますよね?
これは副交感神経が消化器官の活動を支えるためにそれに必要なホルモン、胃酸やたんぱく質を分解する酵素であるペプシンを分泌し、食べたものを分解して、消化吸収ができる物質にしていきます。さらには筋肉を弛緩させて身体はだるくなります。


だから夕食を食べて寝ることはとても理にかなっているのです。


ここで朝食を取るとどうなるのか?


朝、その一日を活動する為に交感神経が働くのに、朝食を取ることによって副交感神経を働かせてしまうという身体の中で相反することを起こしてしまうのです。


しかし朝は活動の為に交感神経の方が勝って働きます。

そうなることによって食べ物は身体の中でうまく消化されず、内臓にとても負担をかけてしまいます。


そんなことを毎日続けていたら、徐々に胃を始め消化器官はダメージを受け、やがてそれが胃潰瘍や胃ガン、その他消化器官の病気を引き起こすリスクが高まります。


さらに日常生活でのシチュエーションを話しますと


朝起きて朝食を食べて駅まで歩いていき、駅の階段を走って満員電車にもまれる。
これは十分な運動です。


食後は安静にしている場合は血液が胃腸に集まり消化に集中するのですが、胃腸に食べ物が入った状態で上記のように身体を動かしてしまうと血液は筋肉に集中してしまい、消化に使うべく血液が胃に十分に送られなくなり、胃腸やその他消化器官の内臓すべてが本来必要な量の3割血液が足りない状態で消火活動を行わなくてはならないので内臓にもの凄く負担がかかります。


さらに通勤が終わって会社に到着してからは仕事をこなさなくてはなりません。


ここで仕事中にストレスを受けてしまったら最悪です。


ストレスを受けると心臓の働きが強まり、交感神経が活発になるようなホルモンが分泌されるそうで、つまり血管を収縮させて血圧をあげ、さらに頭にまで血が上り筋肉は硬直し、また消化吸収の作業中だった胃や腸からは消化に必要な量の血液が十分に行き届かなくなります。


その結果、胃粘膜を守るための粘液が胃壁から十分に分泌されなくなってしまい、先ほど述べた胃酸等の消化するための分泌物が、自分の胃壁を攻撃してしまいます。


そうなることで胃は出血し、これが胃潰瘍となります。
ストレスがかかる事が多い人に胃潰瘍が多いのもこのような経緯があるからです。



昼食の時はどうでしょうか?


もちろん昼食の後も眠くなります。


これは皆さん経験があるかと思います。私も学生だった時からこの時間は睡魔との闘いでした。

もちろんたまに寝てしまうこともありました( ´∀` )


お昼後の午後1~4時頃は仕事でのミスや建設現場での事故、交通事故も増加傾向にあるようです。





食後の時間帯は夜の時間帯と比べて事故率が上がっていますね。


最近ではNIKEやGoogle、Yahoo等の海外の大手企業を中心に、少しずつ昼寝の時間を取り入れているところがあるそうですね。これは人間の習性を分かった上で作業を効率化させるために行われていると思います。


それでもさすがに昼食が無いとキツイと思います。


働いてる方、特に午後に大事な仕事や自動車の運転が控えてる場合等は昼食は食べ過ぎないようにし、あまり消化に負担をかけない食べ物をおすすめします。


朝食も食べずに働いて、昼食をたくさん食べたくなってしまうと思いますが、食べ過ぎないようにしましょう。


午後適度にお腹が満たされ眠気が少ないと仕事ははかどると思いますよ。


食べ物が身体の中に入ることによって私たちの身体の中でどのようなことが起こっているのかということがわかっていただけたのと同時に、人間の身体は見えないところでもの凄く頑張ってくれているということも知っていただけたと思います。


身体は死ぬまで一生共に歩んでいくパートナーであるので、できるだけいたわって共存していきましょう。



皆様の健康を願っています。















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